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韓国の外食産業

花城 康貴

前回は韓国のネットの普及率みたいなのを韓国の友達から聞いた事を元に少しだけ触れましたが。今回は自分がいつもとっているメールマガジンに少しおもしろいのがあったので紹介。韓国ではマクドよりロッテが強いってみんな知ってた? その前に以下がおおまかな日本と韓国との比較です。
                日本      韓国     対日比率

人口           12,750万人   4,850万人   38%

国内総生産       39,924億ドル  4,766億ドル  12%

一人当り国民総所得  31,854ドル   10,013ドル   31%

外食市場          25,6兆円    3,6兆円    14%
見てもらいたいのは、対日比率ってやつで、外食産業の規模は明らかに日本よりも小さい事が分かります。そうするとマーケットの魅力からしたら、国民総取得の面から見てもあまりよくないと想像できると思います。けど実際、そのメールマガジンの記事では
”以上のように人口、一人当りの所得は日本の約3分の1程度であり、外食のマ

ーケットサイズは日本と比べて7分の1くらいです。 これだけ見ますと、ビジネス的にはあまり魅力が感じられないかもしれませんが、韓国の人口の40%以上が首都ソウル及び近郊都市に集中しており、東京くらいの面積に約2千万人が住んでいるのです。また都市住民の所得は地方よりかなり高いため、首都ソウルでの飲食ビジネスの可能性は日本並みに高いと見られます。”
って感じで書いています。
が、自分的にはちょっと待った!って感じです。果たしてそんな簡単に”首都ソウルでの飲食ビジネスの可能性は日本並に高いと見られます。”って言えるんだろうか・・・と
(i.e.そこまで言い切るにはevidenceがなさすぎる、これってただの憶測ちゃうん!?っと言いたい)

確かに、ソウル市内に限って言えば総人口の40%がそこに集中してるからってその40%の中身ってどうなん?同じ年齢の世代でもないやろうし40%もいるならお年寄りも沢山いるやろうし 40%集中してるという数字だけで日本とビジネスの可能性について言及するにはおかしいと思う。
で、もっと問題なのがこの記事を書いたのは韓国の人って事でひょっとしたら先入観もあるって事では問題があるってこと。(i.e.ひょっとしたら東京の飲食ビジネスの事は知らないかもしれないし、そもそも日本並の定義って???)これが以外にやっかいで仮に本人は第3者に徹していたとしても日本の情報が手に入りにくかったりはするわけでやっぱりそこにbiasがあるかもしれない可能性はあると思う。
で、こんだけ批判しといてなんだけど、この文章はとてもおもしろいです。(苦笑)
韓国のファーストフードに限って言えば、ロッテ財閥(あのお菓子のロッテ and 日本ではどう考えても日本マクドナルドに圧倒されているロッテリア)が圧倒的に強い。(e.g. ロッテリアが750店舗、マクドナルド:321店、バーガーキング113店舗 in 2001)
やったね!ロッテリア!! こんなところで頑張っていたとは!

日本ではえびバーガーは個人的に好きだけど、それ以外の商品挙げてみろ!って言われると昔小学生の時に食べまくったあの味が濃いテリヤキバーガーぐらいなもん。が、しかし韓国にあるロッテはマクドナルドより約10年早く1979年から韓国で営業を開始したらしい。
よくMarketingの授業で世界でもっとも成功した商品、店舗で挙げられる例としてCoke Colaと

マクドナルドグループがあるけど、なかなか世界全部でリーディングカンパニーになるには難しいみたい。
Soruce:

「週刊Food104」より
PS:

ロッテの事で少しだけ付け加えると韓国とロッテは日本人とロッテ製品との関係よりも ひょっとしたら深いかもしれないって感じで、ひょっとしたら知ってる人もいるかもしれないけど韓国ではロッテ遊園地なるものが存在して韓国ではとてもポピュラーらしい(もちろんひらぱーなんて目じゃない) ひょっとしたらそこまで浸透しているブランド名、年月があるからこそ韓国マクドナルドが苦労しているのかもしれない。

この記事の書いた人

花城 康貴

(FLOW代表)

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