チーフオルソンの日々徒然②「人のよいところを見つける力」

★人のよいところをみつける力
2020年もいよいよ終わりに近づきました。先がみえない状況はまだ変わりませんが、今年一年をみなさんとこうして乗り越えられたことは、大きな人生の糧となったように思います。終わりよければすべてよし。残り少ない今年を悔いないようお過ごしください。
さて、今日はお教室のAちゃん(小2)をご紹介したいと思います。
Aちゃんは、当校で知育クラスを長く受けてくださり、受験コースを経て志望校に入学されました。そして現在は知育と思考力アドバンスコースを受けてくれています。
ある日レッスン後お教室でお母さまをお待ちしている時間のことです。お教室にくるまでに、道で小さいきれいな緑色のカエルを捕まえてきました。最初は紙コップにカエルを入れもう一枚の紙コップで蓋をつくり私に見せにきてくれました。
私は「居心地のいいお家作ってあげてね。カエルさん息できているのかな」と聞きましたら、Aちゃんは私に鉛筆をもってきて、紙コップの蓋に穴をあけてと言ってきました。次にAちゃんは、私の飲んでいた水のペットボトルが欲しいと言い、カエルがジャンプできるようにもう少し大きい家を作ると言いました。
そしてペットボトルになみなみと水を入れて「これでカエルが泳げるね」と言いました。「カエルはどこで呼吸しているかな?おたまじゃくしと同じ?図鑑で調べてみよう!」と二人で図鑑の前にいきました。
しばらくAちゃんは、本棚の前に座り生き物図鑑を見ていました。そして、完成したと私に見せてくれたカエルの家は、薄く敷かれた水には小石が置かれ、カエルが水中か陸を選べられるように、そして隠れ蓑として緑の葉っぱも入れてありました。その中に入れられたカエルは高くジャンプして喜んでいるようでした。
それからAちゃんは、「先生が教えてくれなかったら、カエル溺れて死んでいたかもしれない、ありがとう」と言いに来てくれました。私は嬉しくて「先生、今日一番うれしい言葉をAちゃんからもらったよ。ありがとう」と言いました。Aちゃんは、カエルの家を眺めて少し自信に満ちた表情をしていました。
人のよいところを見つけられる、それだけでもすごいことなのに、言葉でつたえてくれました。相手のよいところを見つけられる人は、生きることが楽だともいえます。大人でもそうです。人間関係ぎくしゃくしたときは、その人の良い面を探す、書き出してみるなんてことも心理学ではします。
日々お子さんと接する中で、できないこと、失敗したことだけに目を向けるのではなく、昨日よりできるようになったこと、覚えたこと、そしてそこに居てくれだけでうれしい気持ちを言葉をもって伝えてあげてください。人に受容されたお子さんは、生き生きと喜びをもって人と関わっていくことができるでしょう。
特定非営利活動法人フロー
幼児教室チャイルドアイズ・レプトン箕面校チーフ
チーフ:オルソン予史江
アメリカD.C在住歴10年、留学、出産、子育て、教育事情取材
Arlington Unitarian preschool intern
Montessori International school assistant instructor
社団)日本OJIキッズマナー認定講師、元FMラジオパーソナリティ
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